LDH STORY

メディアコンテンツ部 S

仲間の支えでどん底から復活した、LDHエンタテインメントの屋台骨

クリエイティブ制作本部 制作部 副部長(2010年入社)
(部署・役職はインタビュー当時のもの)

大学時代はすべての中心にバンドがあり、プロを目指して活動していた。
その中で、仕事をするなら「大好きな音楽にかかわりたい」と思い、LDHに中途入社する。

第一章 ~ライブ制作の素人、ライブの虜になる~

Yに、大規模なライブツアーへの参加が告げられたのは、入社からわずか3か月後の事だった。
全国を3ヶ月程かけて回る、主力アーティストのスタジアムツアーだ。「ゲネプロ?」「カミテ?シモテ?」。
言葉も分からない、ひとりの素人の挑戦が始まった。

Yは、楽屋作りと早替えと呼ばれるアーティストが舞台裏で着替えるための場所の作成を担当することになった。
全てが初めての経験だった。マンツーマンで教えてくれる先輩などおらず、仕事の間を縫って質問に行くのがやっと。
一人で作業する日もあった。
手探りで仕事をする不安、分からない苛立ち。
「やめたい」という気持ちが、少しずつ膨らんでいった。

そして迎えた本番、Yは疲労困憊だった。いよいよだ。
ステージの照明が落ち…静寂、から一転、爆発するような歓声が湧き起こった。
圧倒的な熱量で、地面が揺れる。Yの全身に鳥肌がたち、疲れが一瞬で吹っ飛ぶ感覚を覚えた。
YがLDHエンタテインメントの虜になった瞬間だった。

第二章 ~責任感が、仕事を変える~

歓声に衝撃を受けたYは、積極的に仕事を覚え経験を積んだ。
楽屋や早替えといったバックヤードだけでなく、ライブの演出に関わる仕事にも参加させてもらえるようになり、
様々な立場を経験することで、仕事の幅を広げていった。
そして入社3年目にはライブハウスツアーを、翌年にはホールツアーを一人で任せてもらうまでに成長した。

誰かのお手伝いじゃない、自分の責任で仕事に取り組むようになったYは、言動も変化していった。
予算、スケジュール管理、演出など様々な点からライブ全体を見渡す。
そして、必要があれば「ここ、こういう問題が起こりそうなので、こうしたいのですが、どうでしょうか」と責任者に具体的な提案をした。
舞台STAFF、上司から「最近、Y、いい感じじゃない?」と声を掛けられる充実した日々だった。

第三章 ~パンクした、プロジェクトリーダー~

入社7年目、ついに主力アーティストの日本全国で開催されるツアーのプロジェクトリーダーに抜擢されたY。
大きな期待に応えたいと、益々仕事にのめりこんでいた。
しかし、演出の規模も動員数もぐっと大きくなったツアーの仕事量は、想像以上だった。
打ち合わせのスケジュールを組むだけで1日が終わっていく。
やらなければいけない作業はどんどん遅れ、「一生懸命やっているのに追いつかない、やばい」Yは焦った。
STAFFから怒られる日が増え、だんだん周りが見えなくなり、打ち合わせ中でも頭が全く働かない日が続いた。

ある日、目を覚ましたYは、このままでは良くないと思いつつも体が起き上がらなかった。
そしてYは、初めて会社を無断欠勤した。

周囲が異変に気づくのは早かった。今まで一度もなかった無断欠勤に加え、最近の様子に不安を感じていたらしい。
その休んだ当日すぐに、後輩が家にやってきた。「Yさん、大丈夫っすか?」。
気持ちは嬉しかったが、Yはどうして良いか分からない。すると、後輩はこう言った。
「逃げることも一つの勇気ですよ!!俺らに任せてください。今は休んで、それでどうしたいか一緒に考えましょう」。

第四章 ~どん底、からの、復活~

数日の間は、アーティスト、上司、同僚から、次々と連絡が入った。
「こっちは大丈夫だから一回休め。それから、戻ってこい」。Yは、心が落ち着いていくのを感じた。
「自分一人がツアーを背負っていたわけじゃなかった、味方がいないわけじゃなかったんだ」。
帰る場所を作ってもらったYは、2週間の休暇を取得した。

休暇明けの日、Yは関係者全員に頭を下げた。迷惑をかけた事を謝ると、「おかえり!」とみんなが笑顔で迎え入れてくれた。
理解されない、孤独だと思っていた現場に、仲間の思いが溢れていた事に気づく。
自分の力量が足りなかった悔しさと、また一緒にやろうと言ってもらえる幸せで、Yの胸は熱くなった。

この経験を乗り越え、入社8年目には、全国で開催するドームツアーのプロジェクトリーダーに初めて抜擢された。
部下とタッグを組んでの取り組みで、チームとして完走したツアーとなった。
LDHエンタテインメントを支える一人として成長を遂げた瞬間でもあった。

Yは現在、2020年のLDH PERFECT YEARの間に行われる複数のツアーの責任者として同時進行で動いている。
過去経験したことのない仕事量をこなすYだが、以前のように追い込まれている様子はない。
アーティストの想いが詰まったライブ、LDHエンタテイメントをファンの皆さんに楽しんでもらえるよう、Yは今も前へ進み続けている。

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